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まぁ実際にもともとお金があれば、そのお金を何かに投下して
投下額以上のリターンが得られれば、それでビジネスが成り立つわけです。

そういうビジネスとしての投下をする大抵の場合、
スケールメリットというものが働きます。

スケールメリットとは、大がかりにやればやるほど
リターンも大きくなる状況・状態のことです。

例えば、10万円投下して1万円戻ってくるんだったら、
100万円投下して10万円戻ってくるとしましょう。

その投下した100万円で、そんなに自分の懐があまり痛まない、
あまりリスクを考えなくて良いというのであれば、
100万円を投下して10万円のリターンがある、10万円の利益があることになります。

100万円投下したら110万円売り上げがあるのですから、
10万円投下して11万円戻ってくるよりも有利になります。

お金を動かす手間などたかが知れていますから、
ほぼ同じことをやって片や１万円の利益、片や10万円の利益です。
投下できるお金がたくさんあった方が有利というのはそういう意味です。

あともう1つ、もともとお金を持っていると有利なことがあります。
お金を投下しても、すぐに売上が上がる、利益が上がるとは
ならないビジネスも沢山ありますよね。

そんなビジネスで起業した場合、売上や利益が上がるまでの間は
どうにかして喰いつながなきゃいけないわけです。

会社をずっと続けていくなら、従業員の給料も払わなければいけないし、
事務所のテナント料も払わないといけない。
諸費用が掛かってくるのですが起業したての時は、売上がないまま
支払いが発生状態がしばらく続くわけです。

その時期を持ちこたえるためにはお金があった方がいいわけです。
すなわち、お金があれば有利だというのは間違いないのです。

だからお金持ちがビジネスを始めれば、
そのお金の分だけ成功する確率が高いというのは事実なのです。

ただ例えば、お金はないけど社長と従業員全員が
寝る間も惜しんですぐにお金になるような他の仕事、
アルバイト等をやってその給料を全部、会社に入れてくれるなら
それはそれで会社のキャッシュが回るってことです。

でもそんな従業員なんてほとんどいませんよね、
そういう従業員が集まるなら、それは人脈に秀でている証です。

人脈、要するにヒトというリソースの活用です。
滅私奉公してくれるヒトがいる分だけ成功の可能性は高まるのです。

手持ちのリソースをいかにしてマネタイズするか、
スケールメリットをどこまで活用できるか、
この辺りがビジネスになってくるわけです。

ですから、起業の際にお金持ちか、金持ちじゃないかは、
大きいファクターではあるけれど決定的なファクターではないのです。

お金持ちで動かせるお金があるなら、起業に有利な状況とは言えますが、
だからと言って成功が保証されるわけでもありません。
実際に小規模のビジネスからコツコツ大きくなった会社だってあります。

また、お金があっても、素早く成功できるかどうかはまた別の話。
リソースとしてお金があった方が、成功は近くはなりますが
成功まで到達できるかどうかや、到達までに必要な時間には
決定的な関与はないってことです。

はい。今日のお話は、これで終わりになります。
ありがとうございました。